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3月に入ったと思った途端に薄っすらと雪が積もった盛岡です。これからの雪はたちまち融けてしまうのは分かってても、やっぱりまだまだ油断は出来ませんね!
先日起こったチリ沖の大地震。現地での被災も大変の様で心配ですが、遠く離れた日本でも津波の影響が随分と広がっているようです。これから収穫期を迎える様々な海産物や養殖する設備など億単位の被害額だそうで、これからの方が気がかりですね。親戚の住む重茂は大丈夫だったって言ってたけど、ホントかな?
そして弥生3月で思いつくのは、明日の雛祭りもそうだし、学校では卒業式シーズンですね。職場では転勤・異動のシーズンでしょうか。様々な形で、宴も繰り広げられることと思います。是非、悲しくも楽しいお酒で新たな世界への旅立ちをお祝いしてくださいね!
ってことで、お祝いの席にもピッタリのお酒が入荷しましたよ!今日のタイトルがそのままお酒の名前なんですが、分かりました?
そうです。先日の岩手日報に記事が載っていたので早速仕入れてみました。
造っているのは、岩手県沿岸北部の町、久慈市にある老舗の蔵元
「福来」さんです。文字通り、“福が来る”、いかにも飲んで幸せになりそうなお酒ですよね!笑
広い広い岩手県にあって、沿岸北部と言っても、中々遠いわけでありまして、盛岡市内でコチラのお酒を見かけることは簡単ではないかもしれませんし、ご存じない方も多いかもしれません。これを機にお見知りおきを!
ってことで、このお酒、商品名を
「涼霞(すずかすみ)」と言います。
地元産の原料からの商品化を目指し造られたお酒で、昨年から販売していたそうです。地元有志で組織した久慈地方酒米研究会に参加している農家が栽培した“ぎんおとめ”を使用し、60%まで磨いて造られた特別純米酒。ベテランの梁田嘉江杜氏の手に寄って、丁寧に仕込まれました。
記事にもあるように、その味わいは“淡麗甘口”。んん?“淡麗辛口”とは良く聞くけど、甘口なの?
聞けば、日本酒度は+1とのことですので、いわゆる甘いお酒ではありません。やや甘口に感じるものの、スッキリとしたキレのよさを感じさせてくれる味わいに仕上げているようです。
また、今回当店で入荷したのは、限定で販売された『生貯蔵酒』ですから、一層フレッシュな出来立ての味わいに感じて頂けると思います。
この『生貯蔵酒』。4合瓶で1000本だけの限定出荷だそうです。それ以外の3月以降の分は2度目の火入れをして、通常の特別純米酒として出荷されるそうですから、かなり貴重と言えますよね!
最後にチョット言葉の解説を...
日本酒は通常、出来たお酒を一度火入れ殺菌をしてから貯蔵されます。その後出荷の前に調合や加水などをし、再度火入れをするため、火入れと呼ばれる工程を2回経ています。
一方、最初の火入れを行わず、出荷前に一度だけ火入れするお酒を、『生貯蔵酒』と呼びます。逆に2度目の火入れだけを行わないものを『生詰め酒』と呼び、秋口に出荷される「冷やおろし」などがそうです。
そして、火入れの工程を一度も行わないお酒を『生酒』とか『生生』と呼んで区別しています。