今週もあっという間に週末ですねぇ~
今日の盛岡は今のところ曇っているだけですが、今後は雨になってきそうです。公務員さんにはボーナスの支給もあったそうですし、この週末は夜の街も賑わいそうです。雨にも負けず、楽しい夜をお過ごし下さいね!
では、先日の予告通り、今日までに入荷した新酒情報をまとめてお送りしましょう!
この時期、各蔵からは新酒が続々と発売されますが、今回よしだ屋に入荷したのはこの2蔵。
左は内陸部、盛岡からも程近い、紫波町にある蔵元、
「月の輪酒造店」さんの
『にごり酒 呑平』と
『しぼりたて生』。そして、沿岸・釜石市の蔵元、
「浜千鳥」さんの
『にごり酒』と
『あらばしり』です。
「月の輪」さんでは創業時から家業としての酒造りをモットーにしており、その系譜を引き継ぎ杜氏として腕を振るっているのが現社長さんの長女、横澤裕子さん。今や県内外で有名な方ですよね。
一方の「浜千鳥」さんは、豊かな地元産食材に合う酒造りをモットーにされています。新里社長さんの元、名杜氏として名高い小原孝敏杜氏が長きに渡って蔵の味を守っています。
こうしてみると蔵のスタイルは違うように見えますが、どちらの蔵元にも共通しているのが、蔵内さんの若さかもしれません。地元や県外から自らの意思で酒造りの現場に就職したスタッフは20代くらいの若い方も沢山いらっしゃいます。日本古来の伝統文化の一つでもある酒造業界ですが、長らく高齢化が心配されていました。でもこうした現状を見ると、日本酒の将来も大丈夫だなって気になってきます。
さて、今回のお酒も蔵ごとに少し違いがあります。
「月の輪」さんの『にごり酒』と『しぼりたて』はいづれも“ひとめぼれ”を原料米に使っておりますが、普通の米ではなく、特別栽培米認証を受けた契約農家、川村巧氏のこだわりのお米です。有機肥料を主体とし、農薬は最小限の抑える。播種量を減らし、太陽の恵を存分に与えた安心安全なお米なのだそうです。
このこだわりの“ひとめぼれ”を65%精米し、造られた2種類の新酒。いづれも
本醸造酒として造られました。『にごり酒』はアルコール度数は15%程度に押さえ、やや辛口に仕上げています。酵母が活きた状態で瓶詰めされていますが、噴出さないように栓には空気穴が開けられていますからご安心ください。
『しぼりたて』はアルコール度数18%と原酒のままですので、フレッシュな口当たりと共に、豊かなコクも感じさせてくれます。
一方の「浜千鳥」さんだって、そのこだわりは半端じゃありません(笑)
いづれのお酒も岩手県が開発した“吟ぎんが”を原料米に使用しており、60%以下まで精米して
純米酒として造られています。お米を栽培しているのは隣接する大槌町の酒米研究会のメンバー達で、ボトルの裏面には彼らの写真も貼ってあります。
またコチラの『にごり酒』は加熱殺菌処理を施してありますので、瓶内で酵母が活性化することはありません。密栓になっているのもそのためです。
小原杜氏曰く、「どちらのお酒も香りは穏やかだが、やや辛口ですっきりしたお酒になりました」との事です。
そして、蔵元も応援しているラグビーチーム「釜石シーウェイブス」に売上の一部が協賛金として渡されるというのも、地元に根ざした「浜千鳥」さんらしい取り組みですよね。
どちらの蔵元も県内外で人気が高く、頑張っている蔵元の代表選手です。個性がハッキリした、これら新酒を飲んで、似て非なる味わいを感じて下さいね!