今日は青空が見える盛岡ですが、風は冷たく、相変わらず冬のような寒さが続いております。
去年の今頃はもう桜が開花していたはずなのに、今年はいつになることやら。お花見の予定も立てられないとお困りの方も多いのではないでしょうか?笑
さて、今日は久しぶりに国産のワインを仕入れて見ましたので、早速ご紹介しましょう。初めて仕入れるワイナリーですよ!
コチラは、日本のボルドーと称されることもある長野県塩尻市にあるワイナリー、
「アルプス」さんのワインです。
私も一度伺ったことがありますが、家族経営の小さなワイナリーも多い中で、コチラは大きな企業です。商品も様々ありますが、昔問屋時代に「無添加ワイン」や「あずさワイン」を扱っていたことも懐かしく思い出されます。ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんね!
さて、今回入荷したのは写真の2種類。
まず赤ワインは
「信州ブラック・クイーン&メルロー」。
日本を代表するワイン産地、山梨県が日本固有の“甲州”や“マスカット・ベリーA”を中心にワイン造りをしているのに対し、長野県は欧州系の品種“シャルドネ”や“メルロー”の品質に高い評価がされています。このワインに使われている“メルロー”もまさにそんな土地で育まれた高品質のブドウです。
更に日本の風土に合わせ交配された品種“ブラック・クイーン”も国内外に高い評価を得ており、この2品種を絶妙にブレンドして生まれたのがこのワインと言うわけです。
深い色合いをしており、上品な味わいが口中に広がります。熟成から生まれる樽香と、果実味が絶妙のバランスを奏で、ゆっくり味わいたいボディのある一本です。
そして白ワインは
「ミュゼ・ド・ヴァン 竜眼」です。“竜眼”が使われているブドウ品種なんですが、聞いたことがあるでしょうか?
実はこの品種、昔は“善光寺”と呼ばれていたこともあるんですが、長野県に昔から存在する欧州系の品種なんです。日本固有の欧州系品種と言えば山梨県の“甲州”がすぐに思い浮かびますが、それよりも歴史は古いのではと言われるそうです。
食用にもなるこの品種、醸造用としてもそのポテンシャルは高いものがあります。
醸造は、低温でジックリと醗酵させた後、フレンチオーク(新樽30%、旧たる70%)で5ヶ月間熟成させるというこだわりようです。爽やかな酸味と華やかな香りが心地よく、ほのかな甘みも感じさせてくれますよ。
そうそう、長野県では全国に先駆けて平成14年、
「長野県原産地呼称管理制度(NAC)」を作り、今回のこの白ワイン「竜眼」も認定されています。素晴しい取り組みですよね!