今日もとってもいい天気の盛岡です。日差しがとても眩しいですね!こんな日にはどこかにドライブなんて最高だろうなっと思いつつ、お店にこもること早や10ヶ月、なんとも早いものです。
さて、「ワイン概論」を書き始めてから10日目。今日は「ワインとお料理」のお話しです。料理をしない私が書いても説得力がありませんが、教科書からの引用ですので大丈夫!
世界的な組織である「世界保健機構(WTO)」と「国連食料農業委員会(FAO)」が推奨する「地中海風食事ダイエットピラミッド」によると、頂点には月に2~3回の肉、その下に、週2~3回の卵、鶏肉、魚、菓子、更に毎日として乳製品、果実、豆類、野菜類があり、ベース部分に穀類とあります。そして驚くべきは、その横に「適量のワイン」と書いてあります。
健康な体は、「バランスの良い食事と適量のワイン」ということを、国際機関が認めているわけですね。
ワインは自然の風味と、他の酒類に比べ圧倒的な酸味や渋味があり、また産地毎にその味わいもヴァラエティー豊かであるため、様々なお料理に対応し、相互においしさを引き立てあうと言われています。このことを「ワインと料理のマリアージュ(結婚)」と呼び、フランスやイタリアなどのワイン先進国では「ガストロノミー(美食学)」も確立され、様々なワインと料理の組み合わせが研究されています。
よく一般に「魚料理には白ワイン、肉料理には赤ワイン」と言われますが、全てがこれに当てはまる訳ではありません。「美食学」によれば、素材の種類のほかにも、産地、季節による味わいの変化、部位、鮮度、切り方によっても選ぶワインを考えるべき、と言っておりますが、一番大きな要素は、調理法ではないでしょうか。洋食では特に様々なソースが決め手になるような料理も多く、また付け合せや薬味、スパイスによっても素材の味わいは大きく変わります。
日本食で一例をあげると、同じ焼き鳥を食べるにしても、味付けを「塩」にするか「タレ」にするかによって、ワインも白ワインがあったり、赤ワインでもおいしくなったりします。また、濃い口の醤油を使うにしても、一滴レモン果汁を垂らしたり、ポン酢であれば白ワインにも合わせ易い、ということもあります。
考え方のポイントとしては、①軽く淡白な味わいの料理には軽めのワイン、②濃厚な味わいの料理には濃い目のワイン、③ソースにワインを使ったような料理には、同じワインか、同系統のワイン、④地方料理にはその地方のワイン、⑤格調の高い料理には、それなりの格の高いワイン、と言われています。
また、複数のワインを飲む場合には、①白から赤へ、②辛口から甘口へ、③軽い味わいのものから重い味わいのものへ、④若いワインから古いワインへ、⑤並級のワイから上質のワインへ、⑥貴腐ワイン等、甘口のワインは、赤ワインの後に、と言われています。
と、参考にして頂ければと思いますが、極論をすれば、飲んで本人が満足して楽しければいいじゃん!というのが私の持論ですから、あまり囚われることなく適量のワインを気軽に飲んで頂ければいいかな、と思います!
以上、10回に渡って、ワインについて書いてきましたが、一応、今回で最終回といたします。長々と毎回読んでくださった皆さん、ありがとうございます。また機会があれば、各国のワインについてとか書くかもしれませんが...
明日からは、また以前に戻って、商品のご紹介などなど書いていこうと思っておりますが、今日まで毎日続けてきたように書けるかは未定です。書きたい時に書いていこうかなと、思っておりますので、更新されない日があっても、心配しないで下さいね(笑)